今回は、ちょっと書籍出版の議論から離れて、テクニカルな話です。数式ばっかりです。 べき分布に従う乱数を発生させる方法は、前回紹介したようなシミュレーションをやろうと思うと必ず必要になりますが、あまり世間に出回っていないようですね。 kfkfさんからコメント欄で依頼があったように、もしかしたらけっこう、需要があるかもしれませんので、そのやり方について解説します。 結論から 細かい話が面倒だ、という方のために、まず結論から言いましょう。以下のような式をExcelなり、その他言語にぶち込むと、べき分布に従う乱数が発生します。 ((M^(-b)-m^(-b))r+m^(-b))^(1/-b) ただし、 M:分布の上限値 m:分布の下限値(m>0) b:累積分布関数の指数→パレート指数などと呼ばれているもの(b>0) r:0以上1未満の一様分布乱数(ExcelのRAND関数、BASICならRND関数