不動産市場を考慮したマクロ経済モデルの構築業務 報告書 平成25年3月 国土交通省 土地・建設産業局 -目次- Ⅰ.平成 24 年度モデルの概要 Ⅰ‐1. Ⅱ.方程式体系 Ⅱ‐1. Ⅲ.平成 24 年度モデルにおける変数 Ⅲ‐1. はじめに 1990 年代初めのバブル崩壊後、地価は一時期を除き下落基調にある。その一方で、不動 産市場においては、不動産証券化の進展等を背景に、金融市場の動向が地価等の資産価格 の形成に大きな影響を与えるようになっている。また、2000 年代に欧米で発生した住宅バ ブルとその崩壊が世界的な金融危機を招いたことにより、資産価格の変動に対する世界的 な関心が高まっている。 このような状況を踏まえると、今後我が国の不動産市場を安定的に発展させていくため には、資産価格変動等の不動産市場の変化とマクロ経済の動向が相互に与える影響につい て分析することが重要であり、その