ホロウィッツは最高経営責任者(CEO)として活躍するためには、逃げることなく困難に立ち向かうことが絶対的に必要だと主張します。 CEOは皆、孤独で極度なプレッシャーの中で異常な心理状態に陥ります。時に会社の生死に関わる、社員の多くに悪い結果をもたらすかもしれない問題を、ギリギリの状態で誰に相談することもできない中で検討します。CEOを目指す方々は高い目的意識を持ち自分の仕事に深くコミットしています。それでも「もうこんな仕事は投げ出したい」と思う瞬間が繰り返し訪れるのです。 著者は成功したCEOに会うたびに「どうやって成功したのか」と聞きます。凡庸なCEOは、優れた戦略的着眼など自己満足的な理由を挙げる傾向があるようです。一方、偉大なCEOたちは端的に「私は投げ出さなかった」と答えます。成功するためには、困難な環境下でも逃げることなく自分の心理をコントロールする絶対的な力が求められるので