「のし」は正式には「のしあわび」といい、昔、貝のアワビをのして使った事から、こう呼ばれるようになりました。 ふだん私たちが「のし」という言葉を使う時には、主にのし紙(場合によってはのし袋)をさして使いますが、本来は、「のし(熨斗)」とは四角い色紙を細長く六角形になるようにひだをつけて折り畳み、中に細く切った熨斗鮑(のしあわび)を包んだものをさします(右図の○で囲った箇所)。 熨斗の意味 のしあわびの「のし」は“延ばす、延びる”に通じ、古来中国で鮑は不老長寿の薬効があるとされていたことから、寿命を延ばすおめでたいものの象徴とされ、 祝儀、お祝い事の贈り物などに添えて用いられました。のちに、熨斗鮑の代わりに、昆布や紙を使うようになりました。現代では、のし袋やのし紙などに右イラストのように用いられています。 のし袋やのし紙の表書きは、毛筆、又は筆ペンを使ってバランス良く丁寧に。また、市販されてい