難しい決断を迫られたとき、私たちは解決策を見つけるために、何時間もあれこれ悩んでしまいがちだが、それで導き出した答えが、最初にピンときた答えと結局同じだった、最初の直感がやはり正しかった、という経験は誰にでもあるだろう。ポルトガルの神経科学者 Zachary Mainen博士の研究チームが、直感の正しさを裏付けるような実験をラットを用いて行い、研究結果を科学雑誌『Neuron』に発表した。 ラットに知覚的な意思決定を要する一連の課題を与え、意思決定までの時間を長く取った場合と短く取った場合の違いを調べたところ、時間に余裕を与えても、結局ラットは0.03秒以下で正しい行動を取り、最大のパフォーマンスをすることが分かった。つまり、とっさの決断でも、時間をかけた決断でも、導き出す答えは変わらいということになる。Mainen博士によると、意思決定には様々なタイプがあり、中には時間をかけても役には立