これは去年末に新潮45に書いた原稿です。同編集部の許可をいただいきましたので全文掲載いたします。 -------------------------------------------------------------------------------------- 今ネットの旬な話題に「炎上」がある。これは「祭」とも呼ばれる。たとえば社長の殺人予告騒動にまで発展したエイべックスの「のまネコ騒動」は記憶に新しい。スキャンダルの膨大な情報、噂、顚末がネット上に飛び交い、ゴシッブとなることを指す。祭は2ちゃんねるでの膨大な書き込みを、炎上はさらに個人のネット日記「ブログ」に突撃隊が参入、火達磨状態になることをさす。 これまでは週刊誌やワイドショーがゴシップの主戦場となってきた。従来のメディアには乗せられる情報の種類や量に制約があるが、ネットでは情報に対する物理的な制約がない。さらにメディア
前回の連載で説明したように、CGM(Consumer Generated Media:消費者が生成するメディア)には2つの立場が存在します。1つは「CGMプラットフォーム運営者」、もう1つは「CGMプラットフォームを利用して情報発信する個人や企業」です。今回は、後者が向き合う“CGMの力学”について説明します。 「炎上」という言葉は、ネット業界では以前から使われていましたが、最近「ブログが炎上」などと一般的なニュースにおいても聞くようになりました。 ネットの世界での炎上とは、主にブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の日記に批判的なコメントが殺到する状況を指します。私もライブドア事件の影響で、1つの発信について、批判や、それに対する議論のコメントが1000以上付いた経験があります。 私は炎上を、度合いに応じて3つに分けて名づけています。(1)炎上した結果、再び元の状況に戻る「
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