文 鈴木妄想 ライターとしても活動するブロガーの鈴木妄想さんは、2015年に第一子が誕生してから現在に至るまで、育児にまつわるさまざまなクライシス(危機)を夫婦で乗り越えていったのだそう。 幾度も訪れる危機を経て気付いたのは「夫婦だけでどうにかしようとしない」「共有の大切さ」と語る鈴木さん。具体的なエピソードを交えながら、ご夫婦がどのようにしてきたのかをつづっていただきました。 はじめに 待望の赤ちゃんが無事に生まれ、幸せに満ちた家族生活、というステレオタイプなイメージとは裏腹に、赤ちゃんを授かったばかりの家庭は、危機的な状況を迎えることが少なくありません。 「産後クライシス」という言葉をご存じでしょうか?子どもが産まれてから、急激に夫婦仲が悪くなったり、関係が冷え切ったりする現象を指し、2012年にNHKの番組が名付け*1、一般的に認知が広まった言葉のようです。ただ、夫婦間のクライシス(