りんごの果汁を自然発酵させた微発泡酒『シードル』。 フランスの北西部に位置する『ブルターニュ地方』で生まれたお酒である。 すっきりとした酸味があり、アルコール度数が低くて飲みやすいことから、好んで飲む人もいるのではないだろうか。 今回は、そんなシードルの背景にあるブルターニュ地方の”文化”に着目。 改めて知識を得ることで、より一層、上質な食事時を過ごせるはずだ。 まずは、シードルについての基礎知識。 日本でも馴染みのある“サイダー”の語源ともされる『シードル』。 フランスの最西部『ブルターニュ地方』が産地の発泡酒だ。 シードルは、熟成されたりんごを圧搾機でゆっくり絞り、果汁を樽の中で自然発酵させて作られる。 添加物は一切使わず、本来の糖分がアルコールと炭酸ガスに変化し、2~5%の微アルコール・微炭酸の果実酒となるわけだ。 本場・ブルターニュで使用するりんごは、日本のものと比べて小粒で酸味が