近年、オキシトシン(Oxytocin)という脳内物質の新たな働きが注目されているのをご存じだろうか。 「愛情ホルモン」「絆ホルモン」「信頼ホルモン」「癒しホルモン」などの異名を持ち、「新・幸せホルモン」として、その活用法に期待が高まっている。 多様化するストレス社会に打ち勝つために、自分を癒す術をもつことが重要であるが、突き詰めて言えば「脳のコンディション」を良くするかということになるだろう。 オキシトシンは自分自身が作り出す脳内物質だ。 ならばそれを、いかに増やせるかが、新たなストレス解消のがカギとなるはずだ。 オキシトシンとは? オキシトシン(Oxytocin)は、脳下垂体後葉から分泌されるホルモン(神経伝達物質)である。 もともと分娩時に子宮収縮を促し、陣痛を早める作用が発見されたため、その名はギリシャ語で「早い(okys)出産(tokos)」に由来している。 また、母乳を分泌させる