大阪湾岸道路の架橋計画がある神戸港。橋脚の高さによっては、入港できない客船も出てくる=2007年10月6日(撮影・田中靖浩) 巨大客船、入港できません-。二〇〇九年中に全区間の都市計画決定を目指す大阪湾岸道路西伸部(神戸市垂水区・名谷JCT-同市東灘区・六甲アイランド間、約二十一キロ)について、計画策定時の想定を上回る大型の客船が登場し、神戸港に架けられる橋をくぐれない可能性が出ている。近年のクルーズ船ブームは大きな経済効果が期待されており、国や兵庫県、神戸市は橋脚高さの変更やターミナル移設、海中トンネル化の是非などの議論を本格化させる。(安藤文暁) 計画では、神戸港をまたぐ橋は、六甲アイランド-ポートアイランド間(約三キロ)▽ポートアイランド-和田岬間(約二・四キロ)に架けられる。 橋げたの高さは、豪華客船の象徴、クイーン・エリザベス2世号(七〇、〇〇〇トン)の海面からの高さ(約五十二メ