小さいころは、家の洋服店で働く仕立て職人さんが遊び相手。ミシンを黙々と踏み続ける様子を見て育ちました。小学生のころから絵が得意で、地元のコンクールで何回も入賞しました。職人さんの影響で、長時間、一つのことに打ち込むのは得意だったかもしれません。 〈少年時代は漫画をあまり読んだことがない。大学時代、漫画家の村上もとか氏と出会う〉 義姉と村上先生の奥さんが友達で、お宅に顔を出すようになりました。話の内容から筆致まで、自分の描いた通り読者に届く漫画というものに魅力を感じました。卒業後に家業の洋服店を継いだのですが、赤字続き。最善を尽くしても、気候や取引先の都合で失敗する。そこで、努力が成果に直結して自己完結している仕事を探していたら、漫画雑誌の新人賞募集の広告が目にとまり、応募。2度目で新人賞を受けました。 〈漫画誌・モーニング(講談社)で連載中の受験漫画「ドラゴン桜」が大ヒット〉 10年ほど前