2009年7月、米国と韓国の主要な政府機関や企業を標的にした大規模なサービス妨害攻撃(DDoS)が発生した。当時の対応状況について、このほど来日した米Akamaiの技術担当副社長のハラルド・プロコップ氏が説明し、DDoS攻撃を仕掛けるボット(※)の脅威や、インターネット上における対策の重要性を取り上げた。 ※ボット=マルウェアに感染し、第三者が不正操作できる状態にあるコンピュータ Akamaiは、Webコンテンツやアプリケーションの配信サービスを手掛けており、世界3000カ所以上に配置する6万1000台余りのサーバネットワークを保有している。2009年7月の攻撃では、同社のネットワークを利用する6つの米政府機関のサイトが攻撃に遭い、あるサイトではピーク時に40万IPアドレスから計124Gbpsもの大規模なトラフィックが発生していたという。 プロコップ氏によると、攻撃の第一弾は2009年7月