Yasemin Besen-Cassino, 2008, "The Cost of Being a Girl: Gender Earning Differentials in the Early Labor Markets," NWSA Journal, Volume 20, Number 1, 146-160. 米国での10代前半の男女の賃金格差を分析した論文。男女の賃金格差についてはさまざまな研究がなされているが、学卒後の賃金格差が研究の中心である。あえて10代前半というほぼすべてが学校に通っている生徒の賃金格差を分析するのは、通常の賃金格差の説明が10代前半には当てはまらないからである。成人女性の賃金が低い理由として、女性の人的資本の低さや統計的差別(女性のほうが統計的に見て離職しやすい)といった説が述べられるが、これは10代前半の女性には当てはまらないと著者は言う。1997年の N