事故への対処が行なわれ続けている福島原発を「戦場」だと言った人物がいた。日本原子力技術協会最高顧問の石川迪夫氏だ。 皆さんどう思うだろうか。 筆者は正確ではないと思う。 正確には、福島原発を中心に戦場が広がっている、だ。福島第一原発は「最前線」だ。 石川迪夫氏が、「福島第一原発は戦場だ」と主張しているので、筆者は石川氏の主張を尊重して、福島原発事故を戦争に例えて考えてみる。 実際の戦場は海外の各地と沖縄県だった。だが遠く離れた多くの場所で学童疎開が行なわれた。空襲の恐れがあったからだ。空襲が行なわれるおそれがあった場所は、空港など軍の施設があった場所だ。もちろん疎開したが、空襲は実際になかった場合もあった。 その時、空襲の可能性について科学的な根拠は国民に示されていない。爆弾の種類ごとに、威力はどれだけか、などという根拠は示されていない。とにかく空襲の恐れがあるということで疎開は行なわれた