新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 タテ社会に生きる“ガンダム世代”と、 ヨコ社会に住み始めた“ワンピース世代” 僕が講師を務める“社会人向けの塾”がある。そこで30歳前後の塾生たちに、彼らよりも一回り下の世代の「若者論」を研究してもらっている。先日、その中間発表で興味深い調査結果が上がってきたので、そこから読み取れる“兆し”を僕なりに論じてみようと思う。 キーワードは「タテ社会」と「ヨコ社会」である。 「タテ社会」とは、東京大学の名誉教授である社会学者、中根千枝氏が1967年に発表した名著『