日本は危機を好機に変えられるか？ 国民の期待を裏切る弱い政治家 JBpress(日本ビジネスプレス)3月11日金曜日の午後2時46分にマグニチュード9.0の地震が東北地方沖合で発生した時、それはすべてを変えた――と同時に、何一つ変えなかった。 今回の地震は、近くの沿岸部を破壊し、過去25年間で世界最悪の原子力危機を引き起こす津波を放ったことで、この数十年間というもの、時として道に迷っているように見えた日本の優先順位を一挙に書き換えた。 だが、震災と放射能漏れを起こしている福島第一原子力発電所の問題それ自体は、最も差し迫った日本の課題（脆弱な政府、非生産的な政治、弱々しい成長、膨れ上がる国家債務など）を解決する役には全く立たない。それどころか、悪化させる可能性さえある。 必然的に「3.11」と呼ばれるようになった地震とその悲惨な結果が、世界第3位の経済大国にとって重大な転機となるのは間違いない。 「3.11」の衝撃 3万人近い人の命が津波にさらわれるのを目のあたりにした衝撃は、国民の心に焼
