新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や人との距離、ビジネス、投資などあらゆる面で、われわれの日常はコロナ前とは大きく変わってしまった。巷間、コロナと共存する「ウィズコロナ」やコロナ後の世界を指して「アフターコロナ」という言葉もあるが、そもそも今回のコロナ禍が終息し、経済が正常化するかどうかも定かではない。そのためには、ワクチン開発やウイルスの弱毒化が必要になると思われるが、少なくとも1年以上はかかるだろう。人類の英知と企業のイノベーションに期待する以外にない。 今回のコロナによる影響は現在進行形のため、われわれの社会・経済に与える影響や今後の見通しについてはほとんど何も見えていない。現在の状況に、楽観論と悲観論が入り交じっているのはそれゆえだろう。そんな不透明な先行きに少しでも光を当てるべく、本誌は識者による対談を企画した。1207億円の純資産残高を誇る「ひふみ投信」を運用するレオ