動物と植物を分けるものはなんでしょう? 植物とは「葉緑体によって光合成をする存在」と定義できますが、その起源は何十億年も前に、真核生物が光合成能力を持つシアノバクテリを取り込んだことに遡ります。 しかし、真核生物が葉緑体を獲得する「植物化」のプロセスがどのように起こったのかは不明でした。 神戸大学、福井工業大学、北海道大学らの研究チームは今回、他の藻類から葉緑体を盗んで我がものとする生物「ラパザ」の研究からその秘密の一端を解き明かしたそうです。 研究の詳細は、2023年3月16日付で科学雑誌『PNAS』に掲載されています。