途中駅がなく、起点駅と終点駅のあいだだけを営業する私鉄が関東と関西に存在します。なぜこのような鉄道会社が誕生したのでしょうか。 「沿線」は空港のなか 途中駅がなく、起点と終点のふた駅間だけを営業するという鉄道会社が、関東と関西にあります。 京成線内を走る芝山鉄道の3500系電車。京成からのリース車両(画像:裏辺研究所)。 そのひとつが千葉県の芝山鉄道(芝山町)です。2002(平成14)年に開業した東成田~芝山千代田間わずか2.2kmの芝山鉄道線を営業し、「日本一短い鉄道」を名乗っています。誕生の経緯を同社に聞きました。 ――なぜ途中駅がないのでしょうか? 全長2.2kmのうち、おもに成田空港の誘導路下を通る1.4kmがトンネルであるためです。 ――どのような経緯で誕生したのでしょうか? 成田空港建設の条件として、芝山町が鉄道敷設を運輸省(現・国土交通省)に要望したことで誕生しました。これを