シリーズ進化学第5巻『ヒトの進化』(岩波)という本に、「言語の起源と進化」という章がある。筆者は理化学研究所の岡ノ谷一夫さん。asin:400006925X 以下それを読んでの覚え書き(原文の正確な引用ではないので注意) 言語の起原。それは考えれば考えるほど不可解なので、珍妙な説がいくらでも出てきてしまう。そんなことから、かつてパリ言語学協会というところは「言語の起原についての論文は、もう受け付けませんから!」と禁止宣言までしたらしい。1866年の話。 封印されたそのテーマがやっと復活するのは1990年代。スティーブン・ピンカーの研究がその契機だった。そのとき一般向けに著したのが、有名な『言語を生みだす本能』なのだそうだ。asin:4140017406 そんなことを枕にしつつ、言語の起原と進化という謎が、さていかなる原理によってなら問えるのか、実際どんな方法で問われているのかを、整理し提示