カブトむしむし♪クワがガタガタ…(注:鼻歌) ランドセルを虫カゴに。玄関口で取り替えてからがゴールデンタイム。 採集できそうな匂いのする場所(40年前の三鷹には、雑木林や畑が1学区内に2、3か所は点在していた)を見つけては、夕方、薄暗くなるまで探しまくっていた昆虫たち。 なぜにあんなに好きだったのか。 謎だよなあ。とりわけカブトムシとクワガタの二大巨頭は。 仮に今、両雄が首をそろえて目の前に飛んできて「さあ、捕まえてくれ」と居直ってくれようが、虫取りキングが現れて「どうぞお好きなものを」と、よりどりみどりの飼育ケースを差し出してこようが、さわれるかどうかがまずあやしい。 移りゆく関心事。いつの間にか違ってくるのも不思議だけれど、人はそれを成長と呼ぶのかもしれない。 謎の多い人生はきっと楽しいものなのだ。ここはそう思うことにして、あの時、夢中になれたことを喜ぼう。 昔好きだったものと今好きな