さすが女の子は強い! と、うなりたくなるような試合だった。 バンクーバー五輪が終わり、すべての選手が一度大きく緊張を切らしてしまった中、ショートプログラム(SP)ではキム・ヨナ(韓国)、安藤美姫(トヨタ自動車)、鈴木明子(邦和スポーツランド)と、ミスをする選手が続出。しかしフリーでは気持ちを立て直し、今季一番と言ってもいい会心の演技を見せてくれた選手も多かった。 中でも「さすが!」と誇らしく思ったのは、日本の3人だ。浅田真央(中京大)、安藤のふたりはほぼノーミス、鈴木も目立ったミスは1回転となったフリップくらい。3人が3人とも五輪を上回る出来のフリーで、今シーズンを締めくくることができたのだ。 SP終了後には一瞬、「来年の出場枠は大丈夫か?」と心配もしたが、フリーが終わってみれば、浅田優勝、安藤4位、鈴木11位。来年の出場枠3つをしっかりと確保した。さすが世界でたったひとつ、3人の選