はじめに Windows XP以前ではDirectShowにおける静止画や動画の表示に使われるレンダラーとして、Video Renderer、Overlay Mixer、Video Mixing Renderer(以下、VMR)、VMR9が使われてきました。Windows Vistaでは、これらは引き続き使用可能ではありますが、新たにEnhanced Video Renderer(以下、EVR)と呼ばれるコンポーネントがインストールされています。 本稿では、EVRの概要を説明します。それから、実際にEVRを使って動画をウォーターマークと共に再生する方法を説明します。 対象読者 C++言語、ATLが分かる方 DirectShowを使ったアプリケーションを作成したことのある方 本稿のサンプルコードはATLを使っていますが、EVRを使うための必須条件ではありません。 必要な環境 Windows