日本の自転車事故の発生率は先進国で最悪レベルにある。自転車の居場所とルールがないがしろにされ続けてきた結果だ。自治体や警察による対策の動きもあるが、まだまだ助走段階。安全走行のために何が必要か。本紙横浜版で2010年から「自転車記者が行く」というコラムを続ける記者が、「自転車の街」を掲げる相模原市の中心部を走り、考えてみた。 まずは相模原消防署近くにある、全国に先駆け整備を進めた「一方通行の自転車道」を目指した。 標識には一方通行は平日午前7時半から9時とある。朝方は自転車通勤・通学の人がすごいらしい。でも、その時間帯だけか…。 いざ実走。あっという間に終点だ。長さは460メートル。うーん微妙。何より残念なのは、ここが歩道ということだ。 ひとこぎして、JR相模原駅前の目抜き通りに向かう。ここも歩道が赤い線で区分けされているだけ。車道側が自転車通行帯なのだが、歩行者も含め守っている人