自他共に認めるパソコンの使い手である村田マリさんは、メールのやり取りをスムーズにする気遣いを欠かさない。それは「追伸の一文を入れる」というシンプルなものだ。「昨日メールを頂いた時刻が遅かったですが、お体は大丈夫ですか? ご自愛ください」といった追伸を加えるだけで、メールの堅さが和らぐという。 しかし誰に対しても同じ文面というわけにはいかない。そこで村田さんは、送る相手のタイプに合わせて、書き方を変える。 「メールをお送りする人が、過去にお会いした人の中で誰に似ているかを考え、その人が好みそうな語調にするのです」 分類のポイントは業種や職種、前職などだ。「例えば、役所や銀行などキッチリした組織にいらっしゃる方にはなれなれしくせず、敬語で固めて健康を気遣う。一方、フレンドリーな方には、打ち合わせ中の雑談で出たエピソードを引用するなど少しカジュアルに。例えば、『先日ご推奨いただいた本、読みました