就寝中につけておくと角膜の形が矯正され、視力が改善するコンタクトレンズ「ブレスオーコレクト」を、東レなどが発売した。夜間の着用を2週間ほど続ければ、朝レンズを外してから2日間ほど視力が保てるという。治療は保険適用外で、標準的な初期費用は20万〜30万円程度。こうした治療法は「オルソケラトロジー」と呼ばれ、米国や中国では普及しているという。日本人の角膜にあったレンズの開発が遅れていたことなどから、国内での利用者はまだ2万〜3万人だという。 東レが目の負担が少なく耐久性が高い独自素材を開発。ベンチャー企業のユニバーサルビュー(東京都)が、日本人の角膜の形に適したレンズに仕上げた。東レによると、厚生労働省から国内使用を承認された同種のレンズとしては3例目。素材も含めた「純国産」の商品は初めてだという。