銀座眼科(閉鎖、東京都中央区)で近視を矯正するレーシック手術を受けた患者が角膜炎などを発症した集団感染事件で、感染症を引き起こした菌が複数の患者で一致したことが16日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課と築地署は、レーシック手術が原因で感染症が発症した疑いが強まったと判断。病院側のずさんな衛生管理が集団感染を招いたとして、業務上過失傷害容疑で溝口朝雄(ともお)元院長の立件に向け捜査している。 捜査関係者や溝口元院長によると、平成20年9月に手術した患者が角膜炎になり、10月には感染性の疑いを認識したものの、感染源を特定できずに、手術を続け感染が広がったとされる。病院側は昨年に入り、医療器具を滅菌する装置を別の機種に交換、感染症の発生が止まった。交換前の装置は18年8月の同眼科開設以降、一度も点検したことがなかったという。 角膜炎などの感染症を訴えた男女50人が昨年7月、溝口元