UNIXのシェルスクリプトを使って、大量データを高速で処理する開発手法が流通業などで利用されている。この「ユニケージ開発手法」を提唱するユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の當仲寛哲代表取締役所長は、自らプログラムを書く人物だが、もともとはスーパーのダイエー社員でコンピュータとは無縁、コマンドやシェルスクリプトなどはまったく知らなかった。 情報システムの世界に入るきっかけは、衣料品の改革プロジェクトに呼ばれたことだった。当時のダイエーでは紳士服の販売が好調だったが、それが悪くなりかけた時期だった。店舗や商品部の聞き取り調査をしていく間に「それぞれの意見がバラバラ」なことに気づいた。 人は自分が見たものや経験したものを基準に意見を言う。会社が大きくなればなるほど、分業になり経験範囲が限られるため、意見がバラバラになってしまう。根拠が違うから結論も違う。方向性を合わせていくのは大変だ。
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