天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を示している天皇陛下が、宮内庁が今年に入って公務軽減を検討した際に受け入れず、「象徴としてふさわしいあり方」ができないのであれば生前退位もやむを得ないとの意向を話していたことが宮内庁関係者への取材で分かった。 関係者によると、天皇陛下は年齢に伴って自らの体力的な衰えを感じるようになり、先々務めを果たせなくなることを見据え、数年前から、皇太子さまに皇位を譲渡する意向をごく近しい人たちに述べるようになったという。宮内庁側はこうした意向を受けて内々に検討を進め、天皇陛下の体調や公務負担の現状などを首相官邸に報告してきた。 天皇陛下は82歳、皇后さまは81歳。両陛下は高齢ながら、昨年皇居で要人や海外からの来客らと面会したのは約270件、地方などへの訪問も75回を数えるなど激務が続く。宮内庁関係者によると、天皇陛下は「できなくなったのならともかく、で