「約10年前にさい銭箱から1万円盗んで申し訳ありません」−。宇都宮市下岡本町の山神社のさい銭箱から、過去の盗みを謝罪する手紙と3万円入り封筒が見つかった。手紙の主は小学生だった時の過ちを「罪の意識もなくやってしまった」「後悔と罪悪感で一杯」とつづっている。2月中旬に封筒を見つけた地元自治会役員は「過去の過ちを真っ正面から受け止める姿勢は今どき珍しい」と話し、全額社会福祉協議会に寄付するという。 同月22日夜、防犯パトロールに当たっていた地元自治会の須永正さん(76)と岡本和彦さん(78)が巡回先の神社さい銭箱で見つけた。 「山神社御中」で書き始められた便せんには、「社会人になってからお金を稼ぐ大変さを実感した時に、おさい銭を盗んだことを思い出しました」と経緯を説明。「神様のお金を盗むことは言語道断であります」とつづられている。 さらに「1万円を入れた方はどんな願いをこめて入れたのだろうと思