今、レジリエンスという言葉への注目が集まっています。レジリエンスは直訳すると「しなやかさ」であり 、企業の文脈では「ダメージを受けるような事態における回復力」を意味します。未然防止だけではコント ロールしきれないリスクに取り囲まれた企業の現状を表しているかのようです。 今、注目度が高まるレジリエンス BCPの国際的な規格でありISOマネジメントシステムであるISO22301でも、その名に「セキュリティ及びレジリエンス」を冠しています。最近、注目度が高まりつつあるエマージングリスク(新興リスク)のマネジメントにおいても、レジリエンスという言葉が重要な活動要素として登場します。コーポレートガバナンスの国際的な教科書的存在であるOECDコーポレートガバナンス原則でも、レジリエンスという章が1つまるまる追加されました。金融機関でもオペレーショナル・レジリエンスという言葉がにわかに台頭しています。