アジアの大国であるインドと中国に挟まれたミャンマーは,変化に富み興味をそそる国です。a 国内最大の都市ヤンゴン(旧称ラングーン)には,高層ビルや人でにぎわう商店,往来の激しい場所があります。しかし,市内から外に出ると,辺りの村ではスイギュウが土地を耕し,人々は外国人を不思議そうに見つめ,また季節の変化で時を測ります。 ミャンマーには今も,往年のアジアの面影が残っています。おんぼろのバスに揺られながらでこぼこ道を進むと,市場に運ぶ作物を載せた牛車や,ヤギの群れを野原に連れて行く人たちを追い越すことでしょう。ミャンマーの男性は今も伝統的な巻きスカートであるロンジーを身に着けます。女性は,木の皮で作られたタナカと呼ばれるペーストを化粧のため顔に塗ります。人々は宗教に深く傾倒しています。仏教徒は僧侶を有名人よりもあがめ,金色の仏像に毎日,捧げ物として金箔を貼ります。 人々は穏やかで思いやりがあり,