JR駅構内などで、「電子たばこ」の水蒸気をめぐり「本物のたばこの煙に見える」との苦情が寄せられ使用禁止になったことで、物議となっている。 JR北海道は三十日、香料付きの水蒸気で喫煙気分が味わえる禁煙補助用の「電子たばこ」について、一日から、道内すべての列車内や駅、同社施設の禁煙エリア内での使用を禁止すると発表した。 電子たばこの水蒸気をめぐり「本物のたばこの煙に見える」との苦情が月数件寄せられていたため。同社によると使用制限はJRグループで初めてで、首都圏の私鉄でも例がないという。 電子たばこは本物とほぼ同じ大きさで、電熱線で香料付きの液体を気化させ、水蒸気を吸うと先端部が赤く光る。数年前に海外から輸入され始め、インターネットや雑貨店で売られている。 同社は「電子たばこは喫煙の誘発につながりかねず、喫煙マナー低下や客同士のトラブル防止のために決断した」としている。 電子たばこも“禁煙” き