『10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』(藤原和博著、ダイヤモンド社)の著者は、「教育改革実践家」。かつて、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた人物で、現在は奈良市立一条高等学校校長でもあります。つまり本書では、そんな立場に基づき、仕事が消滅していくといわれている社会において、どのような力を身につければいいのかを説いているわけです。 この本では、親の世代だったら、普通に高校から大学に進学し、普通に就職してサラリーマンになったり公務員になったりするはずだった子どもたちが、そうはなれない未来を予言しています。(中略)では、いったい、そうした不確か時代を生き抜かなければならない君たちは、どんなチカラを身につけておくべきなのか?(中略)この本には、僕が現在勤める奈良市立一条高校で、機会があるごとに生徒や先生、そして主に40代、50代の保