長時間の残業をはじめ、日本の労働環境がひどいことは、皆さんご存じの通りだろう。長い夏休みを取れるヨーロッパのワークスタイルを聞くにつけ羨ましさが募る。 日本の労働環境の長所を挙げよと問われても困ってしまうレベルだが、まさに、そんな超難問が2月25・26日に行われた北海道大学の前期試験の英語で出題されたという。 「どこに長所が書いてあるんだ」「nothingと書くのが正解では」 大志が折れかけた受験生もいたのでは? 出されたのは、長文読解とそれに対する自由英作文だ。長文の内容は、東京の携帯電話会社で15年働く筆者が、自身とフランス在住の友人の労働環境を比較するというものだった。 筆者の勤める会社は比較的安定しており、給料も年齢の割に高い。しかし、通勤では混んだ電車に2時間乗る必要があり、朝早くから夜遅く、時には深夜まで働く。休日は日曜日のみで、住まいは郊外の狭いアパート。長期休暇は1年に1回