鑑定価格より大幅に安く取得した大阪府豊中市の国有地で学校法人「森友学園」(大阪市)が新設予定の小学校について、2011年夏に学園側からの規制緩和の要望を受けた後の12年4月に、府が私立小学校の設置認可の審査基準を緩和していたことがわかった。 大阪府の松井一郎知事は28日、「学園の要望によって緩和したのか」との記者団の質問に対し、「違います。外から私学にどんどん入ってきてもらうためにハードルの高い部分を見直そうとした。学園から要望はあったが、小学校だけではなく高校の設置基準も緩和した」と話した。 府教育庁私学課によると11年夏、学園の籠池泰典理事長から規制緩和の要望を受けたという。12年4月に、府は私立小学校の設置認可の審査基準を見直し、幼稚園しか設置していない学校法人が、小学校設置のために借り入れるケースを認める内容に緩和した。 基準緩和後の14年10月、学園側から設置申請が提出された。基