とりあえず肉食についてだけ、少し書かせてもらいます。 まずインド仏教の原則としては、基本的に与えられたものは何でも食べるが、しかし肉類については特に注意が必要だった、と言えるでしょう。 お釈迦さんの時代、肉は必ずしも禁じられていたわけではありません。#3のご回答にもあるように、ほとんどの部派の律では「三種(不)浄肉」などといって、「わざわざ自分のために殺された動物、あるいはその疑いのある肉」についてはこれを食べないこととする規定があったにすぎません。 しかし、基本的には、殺生はあまり好ましいものとは思われていなかったために、いわゆる「お呼ばれ」のように比丘が施主の招きを受けて食事に応じる場合などは、絶対に肉食は許されませんでした。これは、仏教への信仰心による布施が、好ましくない殺生を助長してしまうことになるのを防ぐためです。 それから、たとえ残り物であっても口にしてはいけない肉がありました