東京・墨田区の東京スカイツリー建設地で16日、地下の貯水槽にためた水を夜間電力で温度調節し、日中の冷暖房に利用してピーク時の電力使用量を抑える設備が報道陣に公開された。 この設備により、ピーク時の電力を50%程度カットできるという。 水は地下の貯水槽「大容量水蓄熱槽」にためられ、効率が世界最高クラスの冷水・温水製造機を使い、夏は5度、冬は48度に調節。配管を通じて、各建物の空調システムに送られ、冷暖房に利用される。水は再び貯水槽に戻して循環させる。 ピーク時の電力使用量は、8月平均で約50%、2月平均で約52%がそれぞれカットされる。主に商業施設などの冷暖房に利用され、高所にあるツリーの展望台には使われない。 貯水槽は計四つあり、合わせて約7000トンの容量がある。16日はこのうち一つの貯水槽の内部が公開された。大きさは幅8メートル、奥行き16メートル、高さ16メートルで、1900トンの容