【モスクワ=貞広貴志】ロシア軍のニコライ・マカロフ参謀総長は27日、ソ連時代の1949年以来、歩兵用の標準装備として採用されてきたカラシニコフ自動小銃の購入を打ち切ったことを明らかにした。 在庫がなくなり次第、新しい設計による小銃に切り替える見込みという。 カラシニコフ銃は、ロシア人設計者ミハイル・カラシニコフ氏(91)が47年に開発したもので、初期モデル「AK―47」は、単純な構造や厳しい環境でも使用できる安定性が評価され、「自動小銃の最高傑作」と呼ばれる。ロシア軍は、基本構造は同じ改良型の「AK―74M」を現在も採用しており、世界中の軍隊からゲリラまでが広く使用している。 だが、必要量を上回る調達で在庫がふくれ上がったほか、近代戦で用いるには大き過ぎるといった不満も高まり、新規購入の中止が決まったという。