ガソリン価格の上昇を背景に「やがては…」と思っていたが、こんなに早く来るとは予想外だった。最大の自動車市場、米国の5月新車販売で日本車のシェアが42%と初めて4割を突破したのだ。GM(ゼネラル・モーターズ)など米ビッグ3との合計差は2ポイントまで接近した。ユーザーの燃費性能志向は今後も衰えそうになく、近々に月次シェアの「逆転」が現実味を帯びてきた。 サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した景気後退色が濃厚となっている米国では、車の売れ行きも落ちている。5月は前年同月比(営業日数調整後)で14%のマイナスとなり、これで7カ月連続の落ち込みとなった。今年の需要は1998年以来10年ぶりに1600万台を割り込むのが確実となっている。 そうした中で日本車の粘り腰が目立ってきた。ガソリンの高騰によって燃費の良くないピックアップトラックやSUV(多目的スポーツ車)といった「ラ
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