kazeburo さんの 一時ファイルとdentry cacheとメモリ を読んでからしばらくファイルシステム周りを調べていたのでした。 先のエントリで /tmp のファイル作成/削除を繰り返して dentry キャッシュ がもりもり溜まっていくのは negative dentry であることが理解できました。 negative dentry とは negative dentry とは 存在しない inode に対応する dentry です。 dentry キャッシュの役割は RAM より低速な HDD や SSD などの二次記憶装置からのディレクトリエントリの読み取りをメモリにキャッシュしておき高速化するためですが、negative dentry をキャッシュすることで存在しないディレクトリエントリの読み取りもキャッシュされます。 「存在しないのにキャッシュ?」がしばらくイミフだったので
問題 アプリケーション内でhttpsによる外部APIを叩いているサーバのメモリ使用量が増加し続ける件について調べた。 該当のサーバでは、以下のようにメモリの使用率が徐々に上昇していく。 また、アプリケーションのプロセス自体がメモリを消費しているわけではない状態。 原因 調査すると、このバグ仕様を踏んでいるのではないかと思われるページを見つけた。 https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1044666 内容としては、curlを実行した際に /etc/pki/nssdb/以下の存在しないファイル(毎回違うパス)に対してaccessシステムコールが大量にコールされ、 negative dentry cacheが溜まっていき、メモリ使用量が圧迫されるというもの。 実際、この状況が起きているサーバを調べるとメモリ使用率のうち多くを占めているのはnega
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