先に断っておけば、今回取り上げるシンガー/ユニットは、実際に覆面をしているわけではない。「顔出し」していないシンガーやユニットが、ここ最近、増えてきており、そこに私は、新しい音楽シーンへの芽を見るのである(顔出ししないことを「覆面」と表現したくなるのは、昭和プロレス世代の性(さが)だ)。 代表はAdo(アド)。『うっせぇわ』を歌う女子高生シンガーとして、2020年にブレイク。22年は映画『ONE PIECE FILM RED』の関連楽曲がチャートを席巻した。 また「ずっと真夜中でいいのに。」という名の「覆面ユニット」も話題である。「ずっと~」がユニット名、通称「ずとまよ」。他にも、目隠しをしたシンガー=yamaや、男女2人組のヨルシカも定評を得ている。