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蓮實重彦に関するpeterbanksのブックマーク (1)

  • 『反-日本語論』 蓮實重彦 - The Flux of Subhumans

    批評77年刊行。読売文学賞受賞多岐にわたる日常的なトピックについて、筆者の生活に寄り添いながら語られるエッセイ集。主なメッセージを強引にまとめると、正しく美しい日語の喪失だとか乱れだとかにヤキモキするよりも、言語現象が装ってみせるそうした凝固した常態の背後に、けっして定常的でありえないうねりや無秩序が存在することを、もう一度真摯に見つめなおすこと、とでもなろうか。言語文法や国籍、文化一般に常に付きまとう「定型」を、その安定性のみを頼りにしてなぞるような振る舞いの安直さと滑稽さが、幼い子息の残酷な笑いを媒介としながら指差され、教養主義的な嘆息とともに論断されていく。執拗に否定形を重ね続ける著者の文体は、さながら近代性を告発するフーコーが自らの近代性を肯定しないまま、その発露をひたすら遅延させていく身振りに似た表情さえ浮かべる。排除と選別の体系を常に有する定型の非情なる恣意性を、「押し付けら

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