恣意的に一方だけを有利にするような判定をすれば根底となる基盤を揺るがしかねません。不公平が世の中に増えてくれば基盤が弱くなり縮小しはじめます。不公平が過ぎれば不公平な状況すら保つことができなくなり、限度を超えれば基盤すら崩壊させてしまうことにもなります。不公平はそれ自身を維持するコストが高く、どんなに良心的な解釈をしたとしても本質的に問題を拗れさせる原因でありつづけるので。やはり、継続させることを考えるならフェアなルールでフェアにやることしかないのです。 競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) 作者: 大竹文雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/03メディア: 新書購入: 19人 クリック: 454回この商品を含むブログ (104件) を見る 持たざる人が持てる人を妬み、持てる人が持たざる人を過保護にするような偽善的な行為はいつの時代も横行しています。その裏で