リアル世界に深く食い込むデジタル技術 明けましておめでとうございます。 2009年は、「ネット」と「リアル」の関係が、2004年ごろ以降の感覚からまたもや大きく変化しつつあることを実感できた年でした。2010年はこれがさらに広がり、簡単に言ってしまうならば「キャズムを超え」、多くの人の暮らしと、関連する商売に変化を及ぼしていくのではないかと思います。 1:情報の意味まで取り出せるデジタイズ&解析技術 変化その1としては、さまざまな情報のデジタル加工技術、そしてその解析技術の進化によるものが挙げられます。 加工・解析の変化には量的な面と質的な面があり、量的な面を端的に象徴するのは、iPhoneのような、ネットに接続した優れたデジタイズ端末の登場です。画像や動画、音声など、さまざまなリアル世界のデータがデジタイズされ、ネットに集積される。そして、そこから新しい利用法・サービスが生まれました。