ある意味で、デスクトップの登場はコマンドラインにとって最良の出来事だった。グラフィカルな環境で動作することになった仮想ターミナルは、今では、タブ方式からフォント・背景色・前景色の簡易な変更に至るまで、ありとあらゆる種類の機能で満艦飾だ。いずれも、質素なシェルにはなかったものだ。おそらくは、そうして得られた威力と利便性の故だろう、あらゆるアプリケーションのインタフェースが(どれほど不適切であっても)グラフィカルにされてしまう今日でさえ、仮想ターミナルのための有用なユーティリティーが書かれている。1つのウィンドウでGNOMEターミナルの複数のインスタンスを表示するという、ただそれだけのために作られたプログラム Terminator は、まさにその一例である。 その便利さを理解するのに、筋金入りの開発者である必要はない。たとえば、manファイルでオプションのデフォルトを調べながらプログラムを起動
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