阿部守一知事は17日の定例会見で、JR東海が公表したリニア中央新幹線の中間駅のイメージについて、「本当に機能があれで十分なのかと感じる」と述べ、待合室や切符売り場を設ける考えがないとしているJR側の方針を疑問視した。 13日にJR東海が示したイメージでは、ネットなどによる事前予約を前提に切符売り場は設けていない。山田佳臣社長も、イメージ図で示した施設以外は「必要なら地元負担で」としている。 知事は待合室に関し「長野県は(季節によって)非常に寒く、お年寄りや障害者、子どもたちがどういう所で過ごせばいいのか、JRの考えを聞きたい」と述べ、リニアの起終点だけでなく中間駅がある地域を含めた沿線全体の振興につながる対応を求めた。イメージ図で示された以外の施設整備を他県と連携してJR側に働き掛けるかどうかは「JRの考え方をよく聞き、必要なら共同して考えていくことはあり得る」とした。 県内中間駅は