多くのビジネスパーソンにとって、会社から年末調整の申告書が配られる時期となった。生命保険に入っている人には保険会社から自宅へ生命保険料控除証明書も届いているだろう。年末が近付くと記入、提出する恒例行事だが、みなさんはその意味を理解しているだろうか。 筆者は23年ほどサラリーマンをして、その後起業して7年ほど経った。サラリーマン時代の筆者は、年末調整を一体何のために記入しているのか理解不能だった。この申告書を書くと納める税金が減る――そのことを知ったのは、独立して税金のことを多少理解してからだ。 年末調整はサラリーマンの節税の基本、総理大臣風に言うと節税の一丁目一番地だ。各項目の意味を理解し、漏れがないように記入することで、その年に払い過ぎた税金(所得税)が12月の給料で戻り、翌年から納める住民税も減らせる。年末調整はサラリーマンが税金と接する数少ない機会なので、少しだけ税金と向き合い理解を