書類や面接で評価する国公私立大のAO(アドミッション・オフィス)入試や推薦入試について、文部科学省は、2020年度から学力を問う試験を義務付ける方針を固めた。 一部の学生に学力不足が指摘されており、一定の学力を求めるのが狙い。同年度に現在の中学3年生が受験する新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の実施方針案も明らかになり、文科省は近く新テストの方針案を公表し、大学側の意見も聞いたうえで、6月にも確定する。 文科省によると、14年度の大学入試で、AO入試の入学者は全体の8・8%、推薦入試は34・7%。1999年度はAO入試1・4%、推薦入試31・7%で、特にAO入試は、97年に中央教育審議会が推進を提言して以降、急速に広がった。