「乗客の代わりに税金を乗せて走る」と皮肉られている空港鉄道(金浦空港-仁川国際空港)が、これまで知られていた以上に赤字の泥沼にはまっている実態が明らかになった。 韓国政府はこれまで、乗客が極端に少ない空港鉄道の赤字を補てんするため、2039年までに1日平均11億4600万ウォン(約8600万円)ずつ、計13兆8000億ウォン(約1兆400億円)の公的資金が投入される見通しだ、と説明してきた。だが、本紙が入手した国土海洋部の内部資料によると、実際にはこれよりも2倍以上多くの公的資金が投入される見通しであることが確認された。その額は33年間で計29兆ウォン(約2兆1800億円)、1日平均では24億ウォン(約1億8100万円)だという。つまり、空港鉄道は「金食い虫」どころか、「税金を食らう怪獣」というわけだ。 ■空港鉄道の知られざる正体 国土海洋部は、空港鉄道の開業からわずか2年後の今年3